馬刺しは健康的な食材
馬肉ってどんな栄養があるの?
馬肉は、牛肉・豚肉にくらべて「低カロリー」「高タンパク」なお肉で、タンパク質は牛・豚肉の2倍以上、脂肪分は牛肉の約5分の1、カロリーは半分ほどしかありません。またそのタンパク質も アレルギーの原因となりにくく、分解時に生じるペプチドというアミノ酸は豊富な栄養素を持ち、体内に早く吸収される性質があります。ペプチドは肝機能の代謝力を上げたり、疲労回復、高血圧の改善、脂肪燃焼効果や美肌効果などがあることがわかっています。
成分のうちグリコーゲンというのは「多糖類」の一種で、体内で素早くエネルギー源となります。そのため、馬肉を食べると体が温まったり、スポーツ時にフルパワーで活動できたりするのです。また、糖の一種なので牛肉・豚肉にくらべて甘く美味しく旨味の多い味わいとなります。
なぜ生の「馬刺し」で食べる?
馬肉の食べ方でよく知られているのは生で食べる「馬刺し」です。ヘルシーであっさりとした馬肉は焼き肉でももちろん美味しいのですが、馬刺しで食べるのには理由があります。「生食」というと、その安全性が問われるところですが、馬肉の場合はどうなのでしょうか。
他に心配なものとして、狂牛病・口蹄疫やO-157・O-111などがありますが、狂牛病・口蹄疫は偶蹄類(蹄が偶数の生物)に属した生物の病気で奇蹄類である馬はかかりません。O-157・O-111などは、反芻動物(牛・羊・鹿)の腸内に生息し、反芻しない馬の腸内には生息していません。 このように栄養価も安全性も非常に高い馬肉は、最高に健康的な食材なのです。