フタエゴってなんですのん?
「馬刺しって赤身とタテガミと霜降りのほかに美味しい部位あるんかぁ~?」
とお客様に聞かれたとき、私がオススメするのが今回みなさんに紹介する部位です。
その【部位の名は】...『 フタエゴ 』
2016年の流行語大賞も発表されて年末感が漂ってきました。 どうも。みなさん、こんにちは!大阪馬肉屋の喜多です。
馬刺し フタエゴとはどんな部位なのか?の目次
1.馬刺しフタエゴってどんなお肉?
2.馬刺しフタエゴってどんな味?
3.名前の由来
4.フタエゴをスライスするときの適切な厚さは?
5.焼いても美味しいフタエゴ
6.まとめ
1.馬刺しフタエゴってどんなお肉?
『 フタエゴ 』という部位名は普段聞かないと思います。 なぜなら馬肉にしかない特有の呼び名なんです。 フタエゴはお腹の下辺り、あばら部分の近くにある馬肉の部位です。 馬1頭から少ししか取れない大変希少な部位。 豚肉で言うと豚バラに当たります。
フタエゴは見た目に特徴があり、脂身がお肉を挟んでおり三層構造になっていますので、お皿に盛り付けた際に紅白が交互に並びおめでたい感じですごくキレイなんですよ。
[ 参考画像:馬肉の部位図 ]
2.馬刺しフタエゴってどんな味?
『 フタエゴ 』の味の特徴は
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①脂があっさりしていてお肉に旨味がたっぷりある
②歯ごたえがコリコリしている
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の2つです。
フタエゴは見た目の通り脂がくっついています。「こんなに脂があったらくどそう...」と思った方、安心してください。 馬肉の脂身はとってもあっさりしていて食べやすいんです。 なぜフタエゴの脂はあっさりしているのかはコチラの記事を読んでみてくださいね
過去記事: 馬肉の脂の健康効果
フタエゴは赤身や霜降りと比べて歯ごたえがあり、たてがみのようにコリコリとした食感が特徴です。 噛めば噛むほどにお口の中に馬肉の美味しい脂の旨味が広がります。 ご飯もお酒もススム君なとっても優秀な馬刺しなのです。
[ 参考画像:馬刺し フタエゴ ]
3.『ふたえご』という名前の由来
なぜ『 フタエゴ 』と呼ばれるようになったのかと言いますと、「エゴ」とは昔の言葉で脂という意味でした。「エゴ(脂)」が2つあることから『 フタエゴ 』と呼ばれるようになったとのことです。※諸説あり
4.フタエゴをスライスするときの適切な厚さは?
他の馬刺しに比べると少し歯ごたえがあるお肉ですので、薄めの 2-3mm がオススメ。 分厚くスライスしますと硬くて、顎が痛くなってしまいますので注意してくださいね。 各部位のベストな厚さについてはコチラの記事も読んでみてください。
過去記事: 馬刺しの厚みはどれくらいがベストなのか?
また、フタエゴは両側が脂ですので解凍時間も短めの約5-7分がGOOD。 あまり長い時間水に浸して解凍すると両側の脂が溶けてブヨブヨになってスライスしにくくなってしまいます。 解凍時間にも気をつけてください。
5.焼いても美味しい!フタエゴさんだぞっ
豚肉で言うと豚バラにあたるフタエゴは焼いても美味しいんです。 あっさりしていて甘みのある脂と絶妙な歯ごたえが堪りません。 焼いているときの脂の香ばしい香りが食欲をそそります。 お肉と脂の旨味を存分に活かすには少量の『 塩 』をつけて食べるのが馬肉通です。
6.まとめ
■『 フタエゴ 』は馬肉特有の希少な部位
■【脂のあっさりさ】と【コリコリとした歯ごたえ】が特徴
■「エゴ(脂)」が2つあることから『 フタエゴ 』という名前
■馬刺しで食べる際は薄めに。 2-3mm の厚さにスライスがオススメ
■焼いて食べてもGOOD!
馬刺しにはいろんな部位がありますが一際見た目が特徴的な部位がフタエゴです。 美しい紅白の模様でおめでたいお正月にもピッタリの馬刺しですね。 そして大阪馬肉屋スタッフ内で人気が高いのがこの『 フタエゴ 』なんです。 あまり知られていないけど一度知ったら病みつきになるフタエゴを、どうぞお見知りおきくださいませ。
大阪馬肉屋 喜多